スーパーロボット大戦(スパロボ)関連のBlog。
『第2次スーパーロボット大戦α』のコミック(4コマ・アンソロジー)には、何故か『大空魔竜ガイキング』が登場しない。
版権クレジットに版権元である「東映アニメーション」の名前が無いところを見ると使用許可が下りなかったのだろう。しかし、『新スーパーロボット大戦』や『第3次スーパーロボット大戦α』のコミックには登場しているので、作品的にコミックが全くダメというわけではないようである。
まず考えられるのは『第2次スーパーロボット大戦α』に何か問題があって許可が下りなかった場合だが、その様な状況ならそもそもゲームに参戦する事自体に許可が下りない。
となると今度は『ガイキング』側の問題が考えられるわけだが、実はちょうど『東京国際アニメフェア2004』にて新作アニメ『大空魔竜ガイキングNeo』(現在放映中の『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』の仮称)が発表されている。
新作発表の前だったために、おかしなイメージが付きかねないコミックに許可を出さなかったのかもしれない。
ではなぜコミックはダメで、スパロボはOKだったのか。スパロボも所詮は二次創作にすぎないわけで、イメージを気にするなら許可が下りないこともありえたはず。
これは恐らくスパロボの知名度の高さのおかげだろう。ロボットアニメ業界でもっとも影響力のあるスパロボに参戦することは、下手な広告よりもプロモーション効果がある。ようするにこの参戦は、実質的に新作アニメのタイアップになっているのである。
『第2次スーパーロボット大戦G』のパッケージに書いてある英文を訳してみた。
原文 | 訳 |
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Threat of imminent destruction of the world. Hopes of mankind. Knowledge. courage and justice have come together. Strongest robot army in history. Let's scramble toward victory! The "Super Robot Wars II Gleam" has begun!! |
世界に差し迫る破壊の脅威。 人類の希望。 知識。勇気と正義は集まった。 史上最強ロボット軍隊。 勝利に向かって緊急発進! 『第2次スーパーロボット大戦G』は始まった!! |
『第3次スーパーロボット大戦α』第49話「銀河に響く歌声」にて次のようなシーンがある。
窮地に立たされたαナンバーズのために歌うリン・ミンメイを見て、ドクター千葉が奇声を上げているところなのだが、これは彼が単に変人だというだけでなく元ネタが存在する。
ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!
2004年9月25日、「東京ゲームショウ2004」内の『双恋 -フタコイ-』のスペシャルステージにおいて、イベントに出演した人気声優・堀江由衣の熱狂的なファンの多くが彼女の愛称である「ほっちゃん」の名前を叫んだ為、同イベントを取材した記者にはこう聞こえた歓声というか奇声。
『スーパーロボット大戦α』の主人公声優のうち、半分が新人だった理由を考えてみる。
『スーパーロボット大戦α』では主人公声優のうち、4人が新人だった。別にゲームのキャラに新人が起用される事自体は珍しくない。しかし、ベテラン声優ひしめくスパロボでは技量不足が目立つことは判りきっている。ましてや『α』は期待の新シリーズの一作目である。プレイヤーに違和感を与えてしまってはその後の展開にも響きかねない。そこでなぜバンプレストが新人を起用したのか考えてみる。
当時、バンプレストはミューラスという声優・俳優の養成事務所を子会社として保有しており、新人4人はそこに所属していた。会社の思惑が絡んでいたのは想像に難くない。ちなみにミューラスは2001年に解散している。
ベテラン声優にはどうしても過去の代表作のキャラクターのイメージが付きまとう。おまけにスパロボでは、その代表作自体が参戦している場合すらある。いかにベテランが演じ分けをしても、オリジナリティを損なう可能性は大きい。
4人の演じた主人公達は、『α』以前に『スーパーヒーロー作戦』で初登場している。つまり、この頃から『オリジナルジェネレーション』の構想が動きだしていたのである。となれば、前述した通りイメージのついているベテランよりも、新人を起用してオリジナリティを優先しても不思議は無い。
スーパーロボット大戦の没データを紹介。
その名の通りサイバスターの偽者。緑色でガンダムの角がついている。最強武器のコスモノヴァが無いあたりがいかにも偽者らしい。
『魔装機神LOE』に出てきた魔装機神+ヴァルシオーネRの必殺技がデータとして残っている。ただし、専用グラフィックが無い。もし実装されていれば魔装機神の使い勝手はかなり変わっていただろう。
同じく、データはあるがグラフィックが無い。
他のEVAとあまり代わらない。
『魔装機神LOE』に出てきたデモンゴレームのバリエーションの一つ。お約束通り獲得資金が多いのだが、SFC版にいなかったためか没に。
第2部の主人公だが第1部にもデータが残っている。
グルンガストには「終焉剣」なる武器も。
ストーリー上ダイゼンガーの元の武装は使うことができない。しかし、ゼンガーに援護攻撃を覚えさせレーツェルを援護すると武装を使用できる。ただしグラフィックは無い。
ロムの兄、ガルディが味方になったバージョン。ただし、レイナと同じパワーライザーなので戦力にならず。
ブラックサレナの中身。二段分離は強すぎるということだろうか。
一応、声も入っている。ブルーガーが二人乗りなのはこの名残だろう。
どれも名前のみ。竜巻斬艦刀をこの時点でどうやって使うつもりだったのか気になる。
色違いの青いアルトアイゼン。おそらくシャドウミラーを壊滅させたゲシュペンストMk-IIIだと思われる。普通のアルトと違い海にも対応している。実は『OG2』以前にプライズ品でアルトのカラーバリエーションとして登場している。